【RC打ちっ放し 本当に美観を維持する工法とは?】世紀を超えて美観を維持する コンクリートには塗膜ではなく浸透系防水

大阪府北部 豊中市にあるRC打ちっ放し住宅のオーナーチェンジに伴うメンテナンスでお問い合わせいただきました。

RC打ちっ放しの防水方法としては一般の塗装のように透明の塗膜を作る方法と、浸透してコンクリートそのものを強化する方法とがあります。塗膜を作る方法の方が耐久性に優れ、一般的ですが、本当にそれでよいのでしょうか?塗膜を作る工法は耐久性には優れていますが、鉄筋コンクリート建物は塗膜の耐久性を遥かに上回り世紀を超えて使える耐久性があります。塗膜が劣化したときにはどうするのでしょうか?塗膜を除去することは大変困難です。せっかくのRC打ちっ放しの風合いを世代を超えて使える建物で維持するために最適な方法は本当に塗膜を作る工法でしょうか?

浸透系の防水材料は耐久性は劣りますが、見た目に影響を与えません。内部で強化するだけですので、10年後にも同じように施工できます。10年ごとに施工は必要ですが、施工も簡易なため費用は安く、優れた美観のまま100年でも200年でも維持することができます。

課題

RC打ちっ放し住宅を取得したので長期間使えるようにしたい

  • 美観・風合いを維持したい
  • もちろん、防水性は必要

選んだ理由

浸透系防水と無足場ロープアクセス工法で美観・風合いを世紀を超えて保つ

  • 浸透系防水で打ちっ放しの見た目に影響を与えない
  • 無足場ロープアクセス工法で定期的な補修も簡単だから世紀を超えて使えるようにでき、浸透系の弱点の耐久性も問題にならない
課題

RC打ちっ放しの住宅を取得したが、塗膜系防水だと風合いが変わってしまう・劣化したときに困りそう

打ちっ放しの良い住宅です。長年の使用で汚れが付着しています。また、所々に亀裂が発生しています。コンクリートには幸い塗膜系の防水は施工されていません。

選んだ理由

浸透系の防水工法で風合いが変わらず、建物を長期間美観を維持して使用できる

コーティングを検討してご連絡いただきましたが、現場の状況とお話を聞いて浸透系の防水施工を提案しました。耐久性は塗膜を作るものに比べて劣りますが、打ちっ放しコンクリートの風合いを活かすことができます。

世紀を超えて使用できる鉄筋コンクリート建物で打ちっ放しであれば、メンテナンスは定期的に必要ですが、浸透系の防水が最適です。また、打ちっ放しコンクリートは無足場ロープアクセス工法とも非常に相性が良い立て方で、どこにでもアンカーを打設可能ですから、移動・施工することが容易です。

ご提案させていただいた浸透系防水に即決いただき、洗浄・防水塗布させていただきました。内部まで汚れが入ってしまっていると洗浄してもなかなか綺麗になりませんが、幸い、洗浄可能な汚れがほとんどで、打ちっ放しの風合いのまま美観を高め、防水をすることができました。

併せて亀裂補修や目地のシール打ち替えなど必要なメンテナンスを施工しています。

亀裂にはエポキシを注入

Point
エポキシはグレーで見た目への影響もほとんどありません。20-30mm内部まで充填され、耐久性にも優れます。

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その時だけ、その案件を受注するためだけのご提案、ではなく、建物の特性に応じて本当に必要な施工方法やメンテナンス方法をご提案することがプロの仕事と考えています。見積書の価格だけではない、本当に価値ある施工、資産を活かしていける施工をご提案します。