草津市 Mマンション 大規模改修

滋賀県草津市のマンションで、管理会社様が自社物件として取得された中規模ファミリータイプマンションの、大規模改修工事の見積もり依頼をいただきました。無足場ロープアクセス工法には不向きな切妻屋根の案件でしたが、他社と相見積もりで比較検討いただき、弊社に発注いただきました。

足場とロープアクセスを併用し、外壁全体の損傷を全面的に改修したビルスターならではの施工内容でしたので、本件の施工を紹介させていただきます。

建物の課題・問題

本件は、物件のオーナーチェンジに伴う大規模修繕工事となります。

前回の修繕より年数が経過していたため全体的に劣化があり、これを機に心配な箇所を全て修繕したいとのことでした。

外壁部分

隣地と距離が近い南側の外壁

基本的には足場の架設が可能でしたが、南側の外壁は隣地との距離が近く、足場をかけることが困難でした。

外壁タイル部分

外壁のタイル部は打診調査を行い、事前に異常箇所をマーキングました。

また、外壁のシーリングは全体的に劣化しており、剥落箇所が散見されました。

外壁爆裂部

外壁の一部が爆裂し、鉄筋が露出していました。
このままだとさらにサビが進行して膨張し、その結果外壁が剥離・爆裂する悪循環に陥ってしまいます。

屋根部分

屋根のスレート瓦を交換している箇所や、各部の損傷や劣化が目立つ状態でした。

問題解決のための提案

以上の問題や課題を踏まえて、それぞれ以下のような施工のご提案をいたしました。

  • 足場費用と入居者への影響を削減するため、施工は全面的にロープアクセスを採用しました。

今回の施工では、外壁部分だけでなく、劣化の認められたあらゆる箇所を補修しています。

ビルスターでは、現場の状況に応じて最適な方法を選択可能ですので、狭小部位も含めて一括で施工を行うことが可能です。

実際の施工

屋根部(カバー工法)


屋根部分は、既存の屋根材を金属板で覆うカバー工法で補修しました。

施工前は、屋根のスレート瓦を交換している箇所や、風害等による各部の損傷や劣化が目立つ状態でした。

カバー工法では既存の屋根材の上から金属屋根を被せて、屋根を保護するとともに、美観も取り戻すことができます。

外壁部分

外壁タイル部分

既存シーリングは全て撤去し、プライマーを塗布してシーリングを打ち替えました。

マーキングしたタイル部の目地を穿孔し、エポキシ樹脂を注入して浮きを補修しました。

また、一部タイルが剥落しかけていた箇所は、既存タイルを撤去し、貼り直しています。

外壁爆裂部(エポキシ樹脂モルタル補修)

外壁の一部が爆裂し、鉄筋が露出していた箇所は、剥離しているモルタルを除去し、錆止め、プライマーを塗布した上で、軽量エポキシ樹脂モルタルで補修しました。

エポキシ樹脂モルタルは塗装可能なため、補修跡を目立たなくすることができます。

外壁全面に防水塗膜コート

外壁タイル部全面を洗浄後、防水塗膜コートを2回塗布しました。

共用廊下・ベランダ(塗装・床防水)

共用廊下、ベランダ部分では、壁面の塗装と床防水の施工を行いました。
元々の床部分には塗装や防水等の仕上げはなかったため、側溝・巾木部にはウレタン塗膜防水を施工し、床部は、防滑性の長尺シートを貼り付けて仕上げました。

入居者様に支障のないように養生して、壁面を塗装、鉄部は錆止めを塗布した上で塗装しました。

元々の床部分には塗装や防水等の仕上げはなかったため、側溝・巾木部にはウレタン塗膜防水を施工し、床部は、防滑性の長尺シートを貼り付けて仕上げました。

また、共用廊下、ベランダの塗装と床防水、さらに屋根材の補修、階段補修、貯水層の洗浄、鉄部塗装、電灯交換など、劣化や損傷箇所は徹底的に補修を行いました。

ビルスターからのコメント

施工後の外観は新築のように見違え、クライアントからも「新築のようになって大満足」とのお言葉を頂くことができました。

足場とロープアクセスを併用し、狭小部位も含めて外壁全体を補修した、ビルスターならではの施工となりました。