足場の架設が不可能だから施工できない!?
京都市内、テナントビルにて外壁洗浄、塗装、その他補修工事を行いました。
物件と隣地が密接しており、隣地の建物が老朽であったため、足場を架けることが困難でした。そのため、外壁全面をロープアクセスにて施工することにしました。
また、通行人や通行車両も多いエリアでしたので、事前に道路使用許可を取り安全地帯を確保してから施工に臨みました。外壁はタイル貼りの壁面とALCの壁面があり、タイル部分は高圧洗浄にて洗浄し、ALC面は塗装を行いました。また、タイル面やALC面シールを打ち替え・打ち増しし、亀裂も補修しました。
壁面全体を塗装する場合は、通常は足場を架けて施工を行いますが、本件のように足場架設が困難な場合でも、ロープアクセスにて対応することが可能です。
足場を使っての施工と遜色なく仕上がりますので、物件の立地が気になる場合は、ぜひビルスターにご相談ください。
施工前は経年劣化が目立つ
築年数なりの経年劣化が見られました。汚れは見た目が悪いと言うことでみなさん気にされますが、それだけではなく、シールが劣化したり、亀裂が発生したりして水の進入による建物そのものへのダメージも進みます。
大切な資産ですから、長く価値を保つためにも、適切なメンテナンスは欠かせませんね。
塗装前の外壁はかなり汚れが目立ちました。
全体の補修開始
タイル面の洗浄
タイルは高圧洗浄機とブラシで洗浄。埃や排気ガス汚れを除去してすっきり。
本丸のALC面の塗装
ALC2面の外壁もロープアクセスを用い、無足場で塗装。隣地との間が狭小なため、隣地の建物にも飛散防止の養生をして、施工を行いました。
ALCとは、Autoclaved Lightweight aerated Concreteのことで、高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートを指します。
また、鉄扉部は錆止め塗料を下塗りした上で、壁面と同じ塗料を塗布しています。
本件のように足場の架設が難しい立地でも、ロープアクセスを用いることで、壁面全体を塗装することができます。
隣接する建物に塗料がつかないようにしっかりマスキングします。
鉄扉も塗装
鉄扉の塗装。鉄部も合わせて適合する塗料で塗装します。
換気扇の開口部にフードがない!
壁面の換気扇の開口部が露出している状態でした。 もちろん、このままではALCの中に水が入りますし、木部が腐っていきます。
換気扇フードがありません。台風でどこかに飛んで行ったのでしょうか?梯子をかけて簡単に・・・という場所ではなかったので、そのまま放置されていました。
もちろん、そのままではダメです。ALCをくりぬき、換気扇本体を固定するための木材がある状態ですから、ALCの中にも雨水が入りっぱなしです。そのままだとALCが水をすってグズグズになっていってしまいます。そうなってからだと工事も大変なことに・・・
きちんと換気扇フードを設置しました。
換気扇フードを取り付けました。下地を樹脂モルタルで調整し、しっかりねじ止め。壁との接続部分はシールして雨対策もばっちりです。